〈解説〉\n\n１．過少申告加算税額の計算方法（計算の順序）\n過少申告加算税額を計算する場合には、まず、修正申告により納付すべき不足関税額（過少申告加算税の計算の基礎となる増差税額）を算出し、次に納付すべき過少申告加算税額を計算する。\n\n２．修正申告により納付すべき不足関税額の計算\n①　修正申告前の関税額（過少に納付した関税額）\n　　2,468,950円　▼　千円未満の端数切捨て\n　　　　　　　2,468,000円×6.2％ ＝ 153,016円　▼　百円未満の端数切捨て\n　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　153,000円\n②　修正申告後の関税額（本来納付すべき関税額）\n　　12,586,952円　▼　千円未満の端数切捨て\n　　　　　　　12,586,000円×7.2％ ＝ 906,192円　▼　百円未満の端数切捨て\n　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 906,100円\n③　修正申告により納付すべき不足関税額\n　　修正申告による納付関税額＝906,100円−153,000円 ＝ 753,100円\n\n３．納付すべき過少申告加算税額の計算\nイ．当初の納税申告により納付した関税額　　　　　　153,000円\nロ．修正申告により納付すべき不足関税額（増差税額）753,100円\n①　基準額の確認\n当初納税申告関税額153,000円＜（足切額）500,000円\n（足切額）500,000円の方が多いので、これを基準額とする。\n②　過少申告加算税額\nⅰ．基本過少申告加算税額（基本過少申告加算税率10％）\n　　増差税額753,100円　▼　1万円未満の端数切捨て\n　　　　　　　　　　750,000円×10％ ＝ 75,000円\nⅱ．加重過少申告加算税額（加重過少申告加算税率5％）\n　　増差税額753,100円＞基準額500,000円\n　　増差税額が基準額よりも多いので、増差税額のうち基準額を超える部分の額には、5％の加重過少申告加算税が課される。\n　　基準額超の増差税額＝753,100円−基準額500,000円 ＝ 253,100円\n　　基準額超の増差税額253,100円　▼　1万円未満の端数切捨て\n　　　　　　　　　　　　　　　250,000円×5％ ＝ 12,500円\nⅲ．納付すべき過少申告加算税額\n　　（基本10％分）75,000円＋（加重5％分）12,500円 ＝ 87,500円

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