No.42 2層クライアントサーバシステムと比較した3層クライアントサーバシステムの特徴として,適切なものはどれか。
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クライアントサーバシステム(client-server system:C/S)はサービスを要求する側であるクライアントと、サービスを提供するサーバに分離したコンピュータネットワークの形態です。
2層C/Sと3層C/Sは次のような違いがあります。
2層C/Sと3層C/Sは次のような違いがあります。
- 2層クライアントサーバシステム
- クライアント側がユーザへの入出力とデータ加工(ビジネスロジック)を担当し、クライアントからデータベースに直接接続する形態。
- 3層クライアントサーバシステム
- 2層ではクライアントが担当していたデータ加工の機能を独立させ、プレゼンテーション層・アプリケーション層・データ層の3層に分離した形態。
- クライアント側で業務処理専用のミドルウェアを採用しているので,業務処理の追加・変更などがしやすい。
業務処理はサーバ側のアプリケーションサーバが担当するため記述は誤りです。
ただし「業務処理の追加・変更などがしやすい」という点は適切です。3層C/Sでは業務処理をアプリケーションサーバが一括して行うので、業務処理の変更時にはアプリケーションサーバに変更を加えるだけで済む利点があります。逆に2層C/Sではクライアント端末のすべてに変更を加えければなりません。 - クライアント側で業務処理を行い,サーバ側ではデータベース処理に特化できるので,ハードウェア構成の自由度も高く,拡張性に優れている。
3層C/Sにおいては業務処理はサーバ側のアプリケーションサーバが担当するため記述は誤りです。
ただし「ハードウェア構成の自由度も高く,拡張性に優れている」という点は適切です。3層C/Sにおける各層は機能が独立し依存度が低いため、ハードウェア選択の自由度が高く、個々のサーバの能力をアップさせることで比較的容易にシステム全体の能力を向上させることができる利点があります。 - クライアント側の端末には,管理が容易で入出力のGUI処理だけを扱うシンクライアントを使用することができる。
正しい。クライアントは問合せ内容の入力と結果の表示だけを担当するので、PC内にデータを保持しないシンクライアント端末でも問題ありません。 - クライアントとサーバ間でSQL文がやり取りされるので,データ伝送量をネットワークに合わせて最少化できる。
3層C/Sではクライアントからの入力内容を受け取ったアプリケーションサーバがその内容に応じてDBへのSQL文を構築します。したがってSQL文がやり取りされるのはアプリケーションサーバとDBサーバ間になります。
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