No.79 CSMA/CD方式による10Mビット/秒のLANの特徴として,適切なものはどれか。
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CSMA/CD方式は、Carrier Sense Multiple Access with Collision Detectionの略で、日本語に訳すと「搬送波感知多重アクセス/衝突検出方式」となります。一本の同軸ケーブルに複数のコンピュータが接続されているバス型のトポロジを前提としており、次のような手順で送信制御が行われます。
- 伝送路上に他のノードからフレームが送出されていないかを確認する
- 複数のクライアントが同じ回線を共用し、他者が通信をしていなければ自分の通信を開始する
- 複数の通信が同時に行われた場合は衝突を検出し、送信を中止してランダム時間(バックオフ時間といいます)待ってから再び送信を行う
- 送信フレームの衝突が生じたときは,送信端末は送出を中断し,乱数に従った待ち時間の後に再送する。
正しい。 - 多数の端末が同時にデータを送出する場合は,伝送路が時分割多重化されるので,10Mビット/秒の伝送速度は保証されない。
CSMA/CD方式では伝送路は多重化されていないため、多数の端末が同時にデータを送出する場合にはコリジョン(衝突)が発生します。伝送路の使用率が高まると衝突と再送信が多発するため伝送速度が低下します。 - 端末がデータの送信権を確保するためには,トークンを獲得する必要がある。
トークンパッシング方式の説明です。CSMA/CDではトークンによる通信制御は行われません。 - 端末ごとにタイムスロットが決められるので,必ずそのタイミングでデータを送信する必要がある。
端末ごとにタイムスロットが決められるのはTDMA(Time Division Multiple Access,時分割多元接続)方式です。CSMA/CDではタイムスロットは決められていません。
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