No.20 コンピュータによって処理される人工言語の種類の一つで、データ中に特定の記法を用いて何らかの情報を埋め込むためのもの。
テキスト（文字）データ中に特定の記号で囲まれたタグ（tag）と呼ばれる表記を用いて構造や見栄えなどを記述するものがよく知られるが、バイナリデータ中に埋め込むものなど、様々な種類がある。
例えば、ソフトウェアにとって単純なテキストデータは文字が端から端まで一列に並んだデータに過ぎないが、(***)を用いることで、文字列の一部を見出しに指定したり、段落の開始や終了を指示したり、文字色などの見栄えを設定したりといった情報をデータ中に埋め込んで、文書データとすることができる。
データ中に埋め込まれたマークアップはテキストエディタなどを用いて人間が表示・編集することもでき、また、専用のソフトウェアを用いて整形済みの状態を表示したり、その状態のまま編集できるもの（WYSIWYGエディタ）もある。
HTMLやTeX、MarkDown、Wiki記法のように文書を構成するための(***)が有名だが、画像データやソフトウェアの設定ファイルなどへの応用例もある。
また、SGMLやXMLのように、特定の対象や用途に特化した(***)を作り出すための汎用の(***)もあり、ベクター画像を記述するSVGのように、XMLから派生した(***)は数多く存在する。
言語によって構文や記法は異なり、例えば文書中に見出しを設定するには、HTMLでは「<h1>見出し</h1>」のように、TeXでは「\\section{見出し}」、MarkDownやWiki記法では「# 見出し」のように記述する。
HTMLやXMLで用いられる、特定の記号で囲まれた標識を「タグ」（tag）という。

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