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No.34 ロングテールを説明したものはどれか。
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ロングテールは、膨大な商品を低コストで扱うことができるインターネットを使った商品販売において、実店舗では陳列されにくい販売機会の少ない商品でも、それらを数多く取りそろえることによって十分な売上を確保できることを説明した経済理論です。

一般に商品の売上は「全体の2割の優良顧客が全体の売上の8割を占め,全商品の上位2割が8割の売上を占める。」というパレートの法則に従うので、実店舗では売場面積や物流などの問題から上位20%の商品を優先的に販売することになります。
しかし、インターネット販売では従来の小売店販売面積の制約に縛られず、商品をデータベースに登録するだけで膨大な商品点数を揃えることができます。この商品点数の多さを活かし、小さいけれども確かにある販売機会を大量に集めることで、実店舗では実現不可能部分で大きな売上が生じるという現象が起こります。

このようなビジネスモデルを説明するときに使われるのがロングテール理論です。

名前の由来ですが、販売数を縦軸、商品を横軸にして、売上額が多い商品順に並べたパレート図を作成すると、販売機会の少ない商品群が低く状態で右に延びた形状になります。この右に延びた部分が恐竜の尻尾(tail)のような見た目であることから「ロングテール」と呼ばれています。
  • 一般に80:20という経験則として知られ,企業の売上の80%は全商品の上位20%の売れ筋商品で構成される,又は品質不良による損失額の80%は全不良原因の上位20%の原因に由来する。
    パレートの法則です。
  • インターネットを活用したオンラインショップなどでは,販売機会が少ない商品でもアイテム数を幅広く取りそろえることによって,機会損失のリスクを減らす効果がある。
    正しい。ロングテールの説明です。
  • 企業が複数の事業活動を同時に営むことによって,経営資源の共有が可能になり,それを有効に利用することで,それぞれの事業を独立に行っているときよりもコストが相対的に低下する。
    範囲の経済の説明です。
  • ネットワークに加入している者同士が相互にアクセスできる有用性を"ネットワークの価値"とすれば,ネットワークの価値は加入者数の2乗に近似的に比例する。
    ネットワーク効果、又はネットワーク外部性の説明です。
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