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No.10 システム監査人がインタビュー実施時にすべきことのうち,最も適切なものはどれか。
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インタビュー法とは、監査手続の技法の1つで、監査対象の実態を確かめるために、システム監査人が、直接、関係者に口頭で問い合わせ、回答を入手することをいいます。

インタビューは、情報収集や問題発見に有効な手段ですが、ただ見聞きしただけの情報では監査証拠として不十分です。証拠としての適切性を確保するためには、インタビューで得た情報だけに依存するのではなく、現物・状況等の確認や照合、さらにはシステム監査人によるテストの実施、詳細な分析などを通じて可能な限り客観的で確証的な証拠を入手するよう心掛けることが重要です。
  • インタビューで監査対象部門から得た情報を裏付けるための文書や記録を入手するよう努める。
    正しい。単にインタビューから口頭証拠を得るだけでなく、それを裏付ける客観的証拠を入手するように心掛けることが重要です。
  • インタビューの中で気が付いた不備事項について,その場で監査対象部門に改善を指示する。
    改善提案はシステム監査報告書にまとめて記載されます。監査手続中に改善を指示することはありません。
  • 監査対象部門内の監査業務を経験したことのある管理者をインタビューの対象者として選ぶ。
    管理者を対象とするのではなく、日常的にその業務を行っている担当者にインタビューをすることが望まれます。
  • 複数の監査人でインタビューを行うと記録内容に相違が出ることがあるので,1人の監査人が行う。
    複数人で行うことにより監査人ごとの見解のばらつきを抑えられる利点があるため、必ずしも1人で行わなくてはならない訳ではありません。
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