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No.103 オブジェクト指向の基本概念の組合せとして,適切なものはどれか。
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オブジェクト指向とは、システムの構築や設計で、そのシステムの構成を処理や操作の対象となるもの(オブジェクト)同士のやり取りの関係として捉える考え方です。データと手続きをひとまとまりにしてカプセル化することで実現します。
一昔前まではオブジェクト指向言語といえばC++やJavaが代表的な存在でしたが、現在では、一般的に使用されているプログラム言語の多くに、オブジェクト指向の仕様や考え方が取り入れられています。

オブジェクト指向の基本概念である、抽象化、具体化、カプセル化、継承、クラス、多様性については以下の通りです。

抽象化
ある実体としてのオブジェクト群から共通する性質・要素・動作を引き出して、それらの事実を包括する概念を定義すること。例えば、人間がもつ性質を定義した人間クラスを作成すること、または人間、ゴリラ、サルから共通する要素を引き出し、霊長類クラスを作成することなどが抽象化に該当する。
具体化
抽象化とは反対に、一般化されたクラスに、ある実体が持つ固有の性質・要素・動作を加えることで、その実体に特化した概念を定義すること。例えば、自動車クラスを特化させた、バス、トラック、自家用車などのクラスを定義することなどが具体化に該当する。
カプセル化(情報隠ぺい)
データ(属性)とそのデータに対する手続きをひとつにまとめること。カプセルのようにオブジェクトの内部を隠ぺい(ブラックボックス化)することで、使う人は内部の情報を知らなくともオブジェクトを扱うことができる。
継承(インヘリタンス)
ある上位のクラスをもとに下位クラスを定義するとき、下位クラスに上位クラスの属性が引き継がれる性質のこと。
クラス
いくつかの似ているオブジェクトに共通する性質を抜き出して、属性・手続きを一般化(抽象化)して新しく定義したもの。
多様性(ポリモルフィズム)
オブジェクトへの操作呼び出しが、呼び出し側でなく受け手側の特性で決まる特性のこと。同じメッセージを送っても受け手によって行われる操作が異なる様子を示す。
  • 仮想化,構造化,投影,クラス
    構造化と投影が誤りです。
  • 具体化,構造化,連続,クラス
    構造化と連続が誤りです。
  • 正規化,カプセル化,分割,クラス
    正規化と分割が誤りです。
  • 抽象化,カプセル化,継承,クラス
    正しい
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